Morning from Big Easy #1

カナちゃんから届いた、ニュー・オーリンズの朝。毎日少しずつアップロードします!

まずは、ニュー・オーリンズをゆったりのんびり流れるこの川、ミシシッピ川。
 
カナちゃん曰く、『ミシシッピ川は、泥っとしてますが、南部の泥臭さを感じるので私は、大好きです。』

そして、こちらは、朝からチップ稼ぎに頑張るサックスのおじいちゃん。ニュー・オーリンズしてるッ!

♬ Flying to New Orleans with pb ♬ – vol.5

南部の人はフレンドリーでマミーが大好き!
 

 こんにちは。東京は爽やかな快晴。ニューオーリンズの11月も晴れるとこんな風に心地良い風が吹きます。ストリート・カーに乗ってフレンチ・クオーターを少し外れると、大きな樫の木の並木道が多いことにきっと気がつくはず。天気の良い日にこの樫の木の下でお茶をするのがなんと言っても気持ち良いのです。今回はそんな大らかな自然に溢れるアメリカ南部の人達の人柄についてです。まずは、カナちゃんのレポートから…。
 

 『ニューオリンズは、時間が止まったかのように全てがゆっくり動いている町です。人が会話を楽しんで、知らない人同士でも、挨拶を交し合います。人情があついですがあまりのゆったりさに、イラついてしまうことも多々あります。そのゆっくりさといいかげんなゆるさをエンジョイしてくださいね。そう、とにかく、みんなパーティーが大好きです。それに、家族の絆が強く(特に黒人文化ですが)お母さんが強いです。こちらのミュージシャンも大きい体で、ママっこが多いんです。おおらかな町ですが、24時間バーが開いているので、酔っ払いが多いのもニューオーリンズの特徴です。』
 

 確かに、一人で歩いていても行き交う人に「Hi,there!」と声をかけられます。そして、私のような子育て終了者、言い換えれば年配の女性は(Don’t call me 年寄り!です。)、若い人たちから「Mammy」と呼ばれ、車の乗り降りのエスコートはもちろんのこと、様々なシーンで大切にしてもらえました。数年前に訪れたアラバマでも、歳とるのもイイもんだ♪なんて、チョット良い気分になったこと頻り!でございました。笑
 

 さて、次回は、またミュージシャン(Donald Harrison)に話を戻します。カナちゃん曰く『レクチャーコンサートのダベルクロフォードは、現在ニューヨークに在住して活躍しており、ジャズフェス時期などでないと、なかなかニューオリンズで、みることができないため貴重な機会だと思います。ドナルドハリソンも、ジャズフェス時期でないと演奏をニューオリンズでめったにしないので、こちらも貴重な体験になると思います。』とのこと。Davell Crawford ともアルバムを出している Donald Harrison は、Mardigras Indian のトライブのビッグ・チ−フでもあり、本当に興味の尽きないミュージシャンです。それでは、また! (写真は、ニューオーリンズの City Park内にある beignets/ベニエの美味しい Morning Cafe と大きな樫の木です。)

♬ Flying to New Orleans with pb ♬ – vol.4

耳も、目も、胃袋までも満たしてくれる New Orleans!!
 

 ミュージシャンのお話は、チョットお休み。今日は、『ピーター・バラカンと行くニューオーリンズ』の観光の魅力ダイジェスト版です。
 
 まずは、気候のお話。ジャズフェスの開催される4月ごろも良いのですが、11月は最高に過ごしやすい時期だそうです。高温多湿な夏と違い、比較的雨が少なく、昼間は半袖でもOKの日があるそうです。でも油断は禁物!次の日は突然10度くらい気温が下がったりと、寒暖の差が激しいのがニューオーリンズです。
 
 さて、その11月に開催されるのが、Treme Creole Gumbo Festival。ガンボはみなさんもご存知のように、お肉やシーフードを煮込んだスープをご飯にかけたもので、その味は様々。今年のフェスティバルは、まさにツアー期間中に開催され、しかも会場の Louis Armstrong Park は、滞在予定の Courtyard ホテルの向い側にあり、お昼ごろから夕方までブラスの演奏の続く会場でいろいろなガンボ(有料)を楽しむことができるんだそうです。ガンボ・コンテストもあるとのこと、みなさんの清き一票を投じるのも面白いかも!です。
 
 また、ニューオーリンズは独特な湿地帯(swamp)に囲まれた神秘的な自然を堪能できる街であることでも知られていますが、その上、湖、川、海、と三拍子?揃っているのだから、シーフードが美味しいのも頷けます。特にボイルしたザリガニを新聞紙にがさっと並べてワイワイと食べるのがニューオーリンズ・スタイル。味付けは hot&Spicy。もちろんあっまーいチョコレーにクッキー、粉砂糖をタップリふりかけたベニエなど、デザート類も充実のラインナップ、別腹一つじゃ足りな〜い!美味しさです。そしてまだまだ続くのです。ニューオーリンズはかつてフランスの植民地であったことからヴェトナム人が多く住み、なんと、ヴェトナム料理も半端無く美味しいのです!ヴェトナム・タウンがあるくらいです。
 

 今回滞在するフレンチ・クオーターは、その街並みもかつてのフランス領・スペイン領の面影を色濃く残す中、こじんまりした中庭(courtyard)のつある木造ホテルが軒を連ねています。(まさに宿泊予定のホテルの名前が Courtyard!)そんな街並みはもちろんのこと、様々な国の料理、そして主役の音楽が -ブルーズ、ソウル、ファンク、ジャズ… 24時間街のあちらこちらから溢れ出し、まさに、私たちの耳も、目も、胃袋までも満たしてくれそうです!
 

 次回は、カナちゃんのリポートをそのままアップロードして、ニューオーリンズの魅力をもう少し深く掘り下げてお伝えします!

♬ Flying to New Orleans with pb ♬ – vol.3

一耳惚れ?教会で聴いた Davell は鳥肌もの!
 
 2013年12月、下調べもなくNew York、そして New Orleans へでかけた母娘旅。ニューオーリンズと言えば Mardigras、Jazz Fess で賑わうことは知っていたけれど、クリスマスのニューオーリンズもすごいことになっているのにビックリ!連日のように素晴らしいコンサートが開かれ、街を飾るクリスマス・イルミネイションとともに、否が応でもクリスマス・ムードを盛り上げているんです。
 
 「今夜、私達の通う教会でゴスペル・コンサートがあるんだけれど、一緒に行きませんか?」と初対面同然のカナちゃん(11月のツアーのガイド役)に誘われ、Franklin Avenue Baptist Churchへ。聞くところによると、12月になるとニューオーリンズのあちらこちらの教会や大学のホールなどで無料のクリスマス・コンサートが開かれるとのことで、もちろん、私達の出かけたコンサートもその一つでした。「えっ?タダなのにこの質の高さ!」出演するミュージシャンのレヴェルの高いこと!さすが New Orleans、心意気とプライドが半端ないです。
 
 この日、Davellは黒のスーツの正装で登場、グランド・ピアノの前に座ると「ゴメン、今日は喘息がでていて、あまり唄えないんだ。」と言ってピアノを弾き始めました。高い天井の会堂全体に響き渡る彼の演奏と歌は「うっそー、本当に体調悪いの?喘息?」と疑いたくなるほど、滑らかなピアノ・タッチ、そして声はスモーキーだけれど伸びやか。Allen Toussaint や Dr.John のあのドゥルン♬と引きずるピアノ・タッチだけれど、もっと都会的でJazzyな演奏、そして、Stevie Wonderを思い起こすような節回しのある彼の歌声に、私の口はあんぐり、体はゾゾゾッと鳥肌ものでした。
 
 昨年急逝したAllen Toussaint の葬儀のセカンド・ラインでは泣きじゃくるDavell の姿がカメラに映し出されていましたが、その直前の The Orpheum で行われた Tribute https://www.youtube.com/watch?v=IA5ISGDFIKU では、Southern Nights をソロで演奏した後、親交のある Irma Thomas のバック演奏も務めたことはみなさんもご覧になったのでは? 
 
 今やDavell Crawford がAllen Toussaint の後を引き継いで行くことになるだろうとのこと。そんな彼の最近のアルバム、My Gift To You でも、彼はSouthern Nights をカヴァーしています。Allen Toussaint の奏でるSouthern Nights が夕陽が沈み夜の帳が降りたミシシッピ川なら、Davell の Southern Nights は空が白み始めた夜明けのミシシッピ川を連想せずにはいられない滑らかで軽やかなピアノ・タッチ。まるでピアノが彼の体の一部になっているみたい!

♬ Flying to New Orleans with pb ♬ – vol.2

ニューオーリンズ・スタイル って…

ニューオーリンズに限らず、アメリカ南部の人たちは、”southern hospitality” の言葉通り、とってもフレンドリーで ハートが温かく、大の音楽好き。
 

そんなニューオーリンズに住む今回のツアーのガイド役のカナちゃん曰く、『ニューオーリンズのスタイルの一つとして、長年家族同士の付き合いがある人達はみんな家族という南部独特のスタイルがあります。』とのこと。そこで今日は、そのカナちゃんのご主人 Detroitさんを “Uncle” と呼ぶ、レクチャー・コンサートの出演者の一人でもある Davell Crawford の紹介です。
 
Davell のアルバム、Let Them Talk を初めて聴いて私が思ったのは、「あれっ?Allen Toussaint のピアノ・スタイルに似ている。」ってこと。だから、カナちゃんの話を聞いてメチャクチャ納得!実は、彼が11才の頃、おばあちゃんと一緒に引っ越した先が Allen のスタジオの近く。彼のおじいちゃん(Iko Iko の作曲者、James Sugar Boy Crawford)が、 Allen の友達だったこともあり、Davell はスタジオに遊びにくるようにと Allen に誘われたそうです。Davell は、スタジオでピアノを弾いたり、セッションを観たりして遊んでいたんだそうです。だから、彼の体にはティーンネイジャーのころから、いや、生まれた時からと言うべきかも、ニューオーリンズ・スタイルのピアノとサウンドが染み込んでいたというわけ。
 
昨年、Frenchmen Street にあるミュージック・ショップ Music Factory でCDを買っている彼を見つけ話しかけたら、とってもご機嫌なご近所のお兄ちゃんみたいに沢山話をしてくれました。なのに、英語力の乏しい私、あまりの早口に悲しくも半分も聞き取れなかった…涙。だから、彼の子供の頃のことも含め、11月のレクチャー・コンサートでは、彼から直にいろんな話を聞けたらとワクワク♪しているのです。ピーターさぁぁぁん、よろしく!(PRしちゃった!)
 

次回は、ライヴ・ステイジも含めて彼のピアノについて、もう少し具体的なおしゃべりをしたいと思います。お楽しみに!